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Pass the Baton

ペット関係者によるコラム。不定期更新しています。

Pass The Baton! 第8回

ミ・サ・キ・物病院 西依院長先生

 

2016年4月13日

 

第8回Pass The Batonは「第7回阿佐ヶ谷動物病院西井院長先生」よりご紹介いただきましたミ・サ・キ動物病院の西依院長先生です。一般総合医療は勿論、動物の為の鍼灸漢方専門科を設け幅広い治療を行っている動物病院です!

☆ミ・サ・キ・動物病院の誕生について

当院はお陰様で開院して25年になります。開院当初は西洋医学中心の一般的な動物病院でしたが20年前に鍼灸漢方治療との出会いから単に病気だけを診るのではなく動物達を取り巻く環境、生活スタイルそして何よりも動物達の精神的、感情的なものが病気の根本に大きく関与していることが解るようになりました。

20年前、難治性の肩関節炎で跛行していた犬に6か月もの間、鎮痛剤やレーザー治療、最後にはステロイド治療も試みても全く効果を上げられませんでした。そんな時に香港の有名な鍼灸漢方医のセミナーに参加したのが鍼灸漢方との出会いです。初めは東洋医学に対して半信半疑でしたがセミナーで教わった通り施術したところ、1ヶ月ほどで治ってしまいました。全く未知の世界を垣間見る思いでした。

そんな出会いから、鍼灸漢方の治療効果に魅了され鍼灸国家資格、中医国際ライセンスを取得致しました。鍼灸漢方薬が動物医療への新たな一助となれることを確信し日々の診療に取り組んでおります。

 

☆病院のコンセプト・強み

臨床経験豊富なスタッフによる一般総合診療と鍼灸漢方専門科の両輪で動物達と飼い主様にとって最善の医療を提供できることです。

自分自身も過去に顔面神経麻痺になり、長期入院で治療しましたが、麻痺は全く治っていないままの状態で退院させられ後遺症が残る可能性も告げられました。その時知人の紹介で鍼灸院にて治療してもらったところ劇的に改善して大変助かった経験があります。

西洋医学ではケアしきれない部分を東洋医学でケアできるところがいいですね。

高齢になると負担の大きい手術や麻酔はリスクが大きく、多くの飼い主さんは勿論、我々獣医師もその局面になった時に大変悩むものです。あるいは色々検査したけど何も異常が認められず診断が付かない、でも動物は苦しんでいる時等、治すだけでなく癒すこともできる鍼灸漢方治療が大変喜ばれることが多いです。

 

 

☆日本獣医中医薬学院

最近獣医師の間にも鍼灸漢方治療への期待が高まっています。日本獣医薬学院とは獣医師向けに鍼灸漢方などの中医学を学んでいただく学院です。そこで講師をさせていただいておりますが北は北海道、南は大阪、広島と全国から多くの獣医師が中医学を学びに来られます。3年間受講していただき、現在40名ほどの先生が卒業し、在学生は60名ほどになります。今後日本のどこの動物病院でも鍼灸漢方治療が受けられるようになることが私の夢であります。

 

☆梅雨~夏の時期に気を付けて欲しいこと

暑くなるとエアコンをつけると思いますがペットの温度調整にも気を付けましょう。意外と冷え症になってしまうペットが多いです!特に老犬・大型犬は注意です。冷房が効いた部屋に長時間いると冷えることで関節が強張ってしまい歩けなくなってしまいます。

そこで、普段の散歩が大切です!

涼しい時間を選んで散歩し、アスファルトだけでは足の負担が大きいので、できれば公園などの土・芝生のあるところに寄ってあげると足に大変良いことが実感できます。

食事でいうと炭水化物・糖質の採りすぎに注意!大多数のペットは炭水化物・糖質で水太りが多くみられます。水分代謝が悪くなると皮膚炎や外耳炎、関節炎・膀胱炎など体調に様々な異変が表れます。エアコンも重なると更に冷え性となってしまいます。

それらを改善させるには漢方やお灸がお勧めです。

*編集後記*

東洋医学に馴染みがなかったこともあり、とても新鮮なお話を聞くことができました。

医療の発達によりペットの寿命も延びてきました。東洋医学は体力的にきつい老犬にとって優しい治療が可能であり、今後もっと必要とされる分野だと感じました。

“予防医療”、“健康寿命の延伸”という言葉が飛び交う時代になってきていますが、まさに西依先生はその最先端を進んでいる先生なのではないでしょうか。

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